神輿の起源

10月は祭り月。あちこちで神輿(みこし)や屋台、だんじりが見られます。
屋台やだんじりには人が乗りますが、神輿は神聖なもの。人間が乗るものではありません。
この神輿について、外国の人に説明するには難しいものがあります。日本独自のものなので、英語でそれに相当するものがありません。訳語として、portable shrine(ポータブルシュライン)というものを見たことがあります。
ポータブルすなわち「運ぶことができる」「移動可能な」、そしてシュラインは「神社」。
なるほど、これがもっとも近いかも。

あるとき、「神輿は『契約の箱』よ!」と知人から聞き、びっくりしました。「契約の箱」というのは、ヘブライ語聖書にある、モーセが神の命令で造らせた神聖な箱です。それは金でおおわれ、運ぶためのさおが脚のすぐ上の金の輪に取り付けられたものでした。箱のふたは純金で、羽を広げた2体の天使が両側につけられていました。
モーセの時代には、その中に「十戒を書き記した石の板」「マナを入れた金のつぼ」「アロンの杖」の3つのものが入れられていた、とあります。イスラエル版「三種の神器」です。

エジプトを脱出したイスラエル人(ユダヤ人)は、信仰の欠如を示したため40年の間、荒野をさまようことになります。その後、「約束の地」カナンに入りますが、移動するときには常に「契約の箱」が祭司たちに担がれて先頭を行きました。戦闘の時にも、「契約の箱」は軍隊の中心部にあって神の加護を示し、そのため敵は非常に恐れたということです。ただし、イスラエル人たちが神に従っていないときには、「箱」がともにあっても加護されませんでした。

金で飾られた神聖な箱を肩に担いで歩き回る、というのはイスラエル人がやっていたことにそっくりです。この習慣だけを取ってみても、神道の起源は古代イスラエルと関係があるように思えます。ところが、他にもたくさん共通点が見つかります。
神社には、水が引かれひしゃくが置かれて、手を洗う場所があります。古代イスラエルの神殿にも、祭司たちが身を清めるための銅の水盤がありました。

イスラエル人はエジプト脱出の前夜、神から奇妙な命令を受けました。子羊を殺してその血を家の戸口の柱と横木に塗り付けるように、との命令です。それがイスラエル人の目印となり、エジプトへの最後の災厄として初子を殺していく天使がそうせずに「過ぎ越す」ためでした。その形は、「鳥居」にそっくりです。鳥居には赤く塗られたものが多いのは、このことが起源であるなら納得がいきます。そして「とりい」という言葉は、アラム語の「門」という言葉に音が近いそうです。「鳥が居る」より、よほどふさわしい気がします。

聖書のレビ記には、「汚れ」や「汚れた」という言葉が134回も出てきます。例えば、ねずみやこうもりは「汚れた」もので、その死体を運んだ者は「夕方まで汚れたものとされる」、といったようにです。
(月経や出産後の一時期も「汚れ」ているので、外出してはいけないとかありますが、これは女性蔑視ではなく母性保護と思われます。)
この「汚れ」あるいは「穢れ」という観念は、日本人には非常に理解しやすいのではないでしょうか。

日本人の清潔好きはよく知られています。国土が水に恵まれていることが理由の一つでしょう。しかし、もしかすると神道のルーツが古代イスラエルにあり、そのため清潔好きになったのかもしれません。モーセの律法には、「手を洗いなさい」「衣を洗いなさい」といった命令がたくさんあるからです。

古代イスラエル人は、自分たちは「神の民」であるとの「選民意識」を持っていました。日本人にも「神国ニッポン」というある種の「選民意識」があるのではないでしょうか?そのあたりも共通項のように思えます。

このように考えていくと、聖書は日本人にとって「なじみのない書物」ではなく、「文化の根底にあるもの」かもしれません。聖徳太子が聖書を学んでいた、という説もあります。また、「いろはうた」に隠された折句から、その作者がキリスト教徒ではないか、と考えられるそうです。

歴史には謎とロマンがありますね。
日本文化と聖書を比較検討してみるのも、面白いのではないかと思います。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 53

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

2014年10月13日 07:50
おはようございます。
初めましてwingaでございます。
私のブログにたくさんの元気玉頂戴して有難うございます<(_ _)>
色々お詳しい!
またお邪魔させて頂きます。
宜しくお願い致します<(_ _)>
2014年10月13日 09:29
確かに文化・宗教・・・国が異なっても同じ人間が考えること、不思議に似たものが多いです。ことに水に関する儀式では 良く似たものがあり過ぎる。私も同じようなことを  大学時代に先生と語り合ったことがあります。
2014年10月16日 22:38
こんばんは。
神輿からイスラエル人そしてキリスト教に繋がるお話し なるほど!(b^ー°)でした。
元々はあるひとつの考えから始まり 後に枝分かれして様々な宗教等になっていくと考えたら 全てがどこかで繋がりそうですね。
調べてみたら かなり楽しめそうですね。
2014年10月17日 00:39
wingaさん
コメントありがとうございます。
馬頭琴やモンゴルの記事、興味深く拝見いたしました。
こちらこそよろしくお願いいたします。
2014年10月17日 00:47
ハイジママさん
友人と神輿の話をしていたら、「ヤーレンソーラン」がヘブライ語だと言われました。調べてみたら「日本とユダヤのハーモニー」というサイトに記述がありましたが、驚くことが書かれていました。
また記事にしたいと思っていますが、とても興味深いのでご紹介します。
2014年10月17日 00:59
にゃーちゃんさん
いつもありがとうございます!
ユダヤ教とイスラム教とキリスト教は、どれも聖書が起源です。イスラム教の開祖モハメットは、アブラハムの長子でイサクの兄のイシュマエルの子孫だとか。アブラハム、イサク、ヤコブの子孫がイスラエル人です。
日本の神社の起源もどうやらイスラエルのようだし、空海が中国でキリスト教を学んでいたというので、日本文化の根底には聖書があるらしいのですよ。
お祭りや民謡の掛け声って、意味が分かりませんよね?それがヘブライ語だそうなので驚いています。

この記事へのトラックバック

  • 「君が代」に隠されたメッセージ

    Excerpt: 日本の国家「君が代」について、ねずさんブログに解説がありました。 「君が代」は平安時代の和歌だそうです。 私たちはその意味を、「天皇陛下の世がいついつまでも続くように」と、教えられたように思います.. Weblog: 五月花の羊 racked: 2014-12-29 16:06